鳥たちは峡谷に歌う ver.Ordinary Bitter
イギリスのパブで日常的に飲まれてきたビール「オーディナリービター」。強い個性を主張するビールではなく、会話や食事の時間にそっと寄り添う存在です。仕事帰りの一杯、誰かとの何気ない会話、あるいはただぼんやり過ごす時間のそばにあるもの。麦茶みたいにだらだら飲めて、気づけばもう一杯。そんな「生活の延長線にある飲み物」を思い描いて仕込みました。穏やかな発酵由来のフルーティなニュアンスに、キャラメルやナッツ、トーストしたパンの香ばしさ。どこか紅茶を思わせる落ち着いた印象もあり、温度が少し上がると、ほんのりカシスのような果実感が顔を出します。アルコール度数は3%。軽やかではあるけれど、決して水っぽくない。じんわりとした苦みと麦のコクが、静かに後を引きます。注ぐときは、少し勢いよく。ガスを抜くように泡を立てて、大きめのグラスに。すると、このビールの輪郭がふっと立ち上がります。肩肘張らずに、麦茶みたいに、だらだらと。気づけばグラスは空。でも、もう一杯飲む理由は特にない。それでも、なんとなくもう一杯。そんなビールです。
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